高齢者と漢方

今や日本は世界に名だたる長寿国となり、平均寿命は男女ともに80歳を超えました。元気な高齢者が増えているイメージがありますが、制限なく日常生活を送れる期間、いわゆる「健康寿命」は平均寿命よりも男性で約9年間、女性では約12年間短くなっています。つまりこの期間は、介護が必要になってしまうということです。
せっかく長生きをするならできるかぎり長く自立して元気に過ごしたい――。誰もがそう思うでしょう。そんな健康長寿社会を実現するためのキーワードとして、「フレイル」が注目されています。

監修医師

萩原 圭祐先生

大阪大学大学院医学系研究科 先進融合医学共同研究講座 特任教授

<学歴・研究歴>
平成6年、広島大学医学部医学科 卒業
平成16年、大阪大学医学系大学院博士課程 修了、大阪大学微生物病研究所 研究生
平成17年、大阪大学医学部附属病院 免疫アレルギー感染内科 医員
平成18年、大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫アレルギー内科 助教
平成23年、大阪大学大学院医学系研究科漢方医学寄附講座 准教授
平成29年、大阪大学大学院医学系研究科先進融合医学共同研究講座 特任教授

<職歴>
平成6年、大阪大学医学部附属病院第三内科 研修医
平成7年、国立大阪南病院 免疫内科 研修医
平成8年、社会福祉法人愛染橋病院 内科 医員
平成10年、大阪府立羽曳野病院 循環器内科 医員

<所属学会>
日本内科学会(総合内科専門医、内科指導医)
日本リウマチ学会(リウマチ専門医、リウマチ指導医、リウマチ学会評議員)
日本東洋医学会(漢方専門医、漢方指導医、東洋医学会代議員)

<著書>
「漢方がみちびく心と体のレジリエンス(回復力)」

※2022年当時の情報となります