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長寿の未来フォーラム ~フレイルと関係人口~|関係人口について

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フォーラム概要

2023年3月5日、島根県松江市で、「長寿の未来フォーラム 〜フレイルと関係人口〜」が開催されました。
遠く離れていても、人は関わり合い、支え合うことができる…、高齢化が進む地域のなかで生まれた〝新たな人とのつながり方〞とされる「関係人口」。
健康長寿につながるフレイル予防を紹介しながら、関係人口の取り組みが進む島根県よりお届けします。

出演者

パネリスト

萩原 圭祐先生

大阪大学大学院 医学系研究科 先進融合医学共同研究講座 特任教授[常勤]、京都大学大学院 教育学研究科 特任教授[兼任]

田中 輝美さん

島根県立大学地域政策学部 准教授[関係人口論]、ローカルジャーナリスト

小笠原 啓太さん

ふるさと島根定住財団 地域活動支援課 主任

コーディネーター

三宅 民夫さん

フリーアナウンサー、立命館大学 衣笠総合研究機構 客員研究員

クリップ概要

レジリエンス(自己回復力)を高め、地域で元気に過ごすためには、交流が欠かせません。しかし過疎化で住民が少なくなっている地域では、交流の機会を持つことが難しくなっています。
各地で移住者を増やそうといった動きはあるものの、地域活動を支援している小笠原啓太さんは「移住も大事ですが、数を増やすことに固執すると目的を見失ってしまう」と指摘します。
近年、こうした問題の打開策として、「関係人口」というキーワードが注目されています。
関係人口とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様にかかわる人々のこと。
三沢地区からリモートで参加した落合孝行さんは、「外から視点が違う人が入ってくれば、僕らがマイナスだと思っていることをプラスにとらえられるようになるかもしれない」と、関係人口の増加に期待を寄せています。
地域問題を研究する島根県立大学准教授の田中輝美さんによると、「学術的にも『よそ者の効果』は証明されている」とのこと。「定住しなくても関係人口が増えていけば、落合さんが述べたように、外の人が相対化してくれることで新しい発見をしたり、もともと住んでいる人が自分の地域に誇りを持てるようになる可能性があります」。
コーディネーターの三宅民夫さんは「これまで過疎の問題は地域の問題としてとらえられてきましたが、これからは最新の医学の知見も生かして都会の人たちも一緒に考えていく。そこに可能性があるかもしれません」と話し、フォーラムを締めくくりました。(5:53)

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